23年経って思う事
1995年1月17日5時46分に発生した兵庫県南部地震から23年。
この時期になると、NHKを含めローカル放送局では震災特集が流れてます。
そういった物を見ていて、違和感を感じる様になりました。
これは何年も前からなんですが、兵庫県南部地震により発生した「阪神・淡路大震災」の事を「阪神大震災」と放送されている事が非常に多いのです。
震源地は淡路ですし、大阪府下でも死者は出ています。
けど、報道されるのは神戸が中心。
私も神戸市民で神戸で被災しましたが、まるで「神戸しか被災していない」様なイメージを植え付けられている様に思えてなりません。
同じ事は、東北地方太平洋沖地震により発生した東日本大震災にも言える事だと思います。
原発事故のイメージから、福島が多く報道され、福島しか被災していない様なイメージが植え付けられている様に思えます。
またこの時期、特にTVで放送される被災者の「語り」なんですが、語り継ぐ必要があるのでしょうか?
語り継ぐ必要があるのは「教訓」であり「体験談」ではないと思います。
「あの時は大変だった」と言われても、それは当事者の感想でしかない訳です。そういった個人の体験談を「語り継ぐ」必要性はないのでは?と強く思います。
私もそうでしたが、こういった災害は、経験した者にしか分からない事が多いです。言われて分かる様な事ではないのです。
ですので、「語り」そのものを否定しませんが、「語り継ぐ」事は止めた方が良いと思います。
兵庫県南部地震の後にも何度も大きな地震が発生し、また台風等による水害による被害も近年増えております。
今後起こるであろう災害に対し、後世に「教訓」を残せたらと思います。
「何を後世に残せるか・残すべきか」を考える時期なのではないでしょうか。
被災者の経験があるからこそ、今そう思います。
災害に遭わなければ、それが一番良い事だと思います。